鯨虎じょう個展 見えているものが違うからちょうどいいことがある Joe Isanako | Ceramic Art Solo Exhibition
2月11日(土) - 3月4日(土)
水/木13:00-18:00
金/土13:00-20:00
日/月/火 休廊
※祝日開廊 13:00-19:00
※最終日 18:00迄
※店内の換気・消毒など徹底した上で開廊致します。
お客様には引き続き感染対策にご協力をお願い致します。
「曲がるカラーキーパー」という独自のアイテムを製造するDiEGO。
そのショールーム兼ギャラリーという曖昧なスペースで見る、曲がったシャツの襟、ざわめくやきもの。いつも見ているもの、知っているものとはどこか違うそれらを、「なんかいいかも…」とお楽しみ頂けますと嬉しく思います。東京では約3年ぶりの鯨虎じょうの個展、ぜひご高覧下さい。
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2022年から2023年に見たり味わったりした”人、街、音楽”などの「色、味、食感」。ほとんどの方は、”人や街や音楽を味わう”という言葉に「?」と思うことだろう…。私の言うそれは、「共感覚」と言われているものだ。(例えば、共感覚を持つ人は文字に色を感じたり、音に色を感じたり、味や匂いに色や形を感じたりする。) そういった少し特殊な感覚に限ったことではないが、誰しもが生きてきた中で自分と周囲の何かが違う瞬間に触れた時、感じ方や気持ちの大きさの差はあれど、傷つき悩んだことがあるのではないだろうか…。
この作品たちは、実際に私が人と海辺に行き、一緒に手で触れて拾ってきた
石・貝殻・ガラスや器の破片(誰しも平等に見て触わることができるもの)と、私が新たに作り出したやきもの(私だけに見えている・味わっているものの再構成)を融合し、二つの事が共存するように制作している。自分と誰かが全く同じ気持ちでは共感し合えないこと、理解できないからといって、「はい、おしまい。」と切り捨てるのではなく、「見えているものが違うからこそ、ちょうどいいことがある」のでは、ということを、ちょうどよくかたちに表したいと思う。
鯨虎じょう
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<鯨虎じょう 略歴>
1994年東京都生まれ。2016年多摩美術大学美術学部工芸学科陶プログラム卒業。18年同大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻陶研究領域修了。19年同大学工芸学科陶研究室副手、21年より助手を務める。
主な受賞歴は、2018年第6回ヴァニラ画廊大賞、17年第53回神奈川県美術展工芸部門入選、16年第52回神奈川県美術展工芸部門美術奨学会記念賞, 第2回瀬戸・藤四郎トリエンナーレ入選、13年 第1回次世代工芸展入選など。